前回、AIは次に続く言葉をつないでいるだけ、というお話をしました。今日は、そこをもう少し詳しく見ていきます。
ChatGPTやGeminiのような対話式のAIは、あなたの質問を受けてから、あなたの代わりに資料を調べに行っているわけではありません。
すでに読んできた膨大な文章から、「この流れなら、次はこういう言葉が来るはずだ」を計算して並べているだけです。調べに行っていない。ここが大事なところです。
たとえばAIに、こうお願いしたとします。
「Yahoo!ファイナンスやXから、この銘柄の情報を集めてきて」
集めてきたフリをするだけのことが、よくあります。
いまのAIには検索機能がついているものもありますが、それは検索結果の要約であって、そのサイトの中身を1ページずつ読み込んでいるわけではありません。
だから、それらしい数字が返ってきたときこそ、疑ってください。どこから持ってきたのか、聞いてみてください。
AIは、予言者ではありません。とても優秀な、下読みの係です。
ここからが、今日の本題です。
投資でAIに任せてよいのは、たった3つです。
……そう思われませんでしたか。
違うんです。これこそが、AIの正しい使い道なんですよ。
思い出してください。「はじめに」でお話ししたことです。
プロやセミプロが大きな失敗をしにくいのは、腕でも勘でもなく、見ている材料の量と深さが違うからでした。
その材料を集めて、分析して、整理する。まさにこの3つが、判断の土台をつくる作業なんです。
AIに「どの株を買えばいい?」と聞くのは、いちばん大事な判断を、他人に丸投げしているのと同じです。判断は自分がする。材料集めを任せる。これが正しい分担です。
投資の情報を集めるときは、少し知っておいていただくと役に立つ違いがあります。
そして、いちばん大事なことを申し上げます。
どれを選ぶかより、どう頼むかのほうが、はるかに大事です。どれか1つを使いこなせば十分ですよ。
AIに「どの株が上がりますか」と聞くのは、やめましょう。そのかわり、「この資料を、こう整理して」と頼みましょう。