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Tomoruと学ぶ、AI投資入門
レベル1
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AIの仕組みを理解する

ペンを持って考えているTomoru

前回、AIは次に続く言葉をつないでいるだけ、というお話をしました。今日は、そこをもう少し詳しく見ていきます。

AIは、調べに行っていません

ChatGPTやGeminiのような対話式のAIは、あなたの質問を受けてから、あなたの代わりに資料を調べに行っているわけではありません

すでに読んできた膨大な文章から、「この流れなら、次はこういう言葉が来るはずだ」を計算して並べているだけです。調べに行っていない。ここが大事なところです。

「Yahoo!ファイナンスから集めてきて」は、できません

たとえばAIに、こうお願いしたとします。

「Yahoo!ファイナンスやXから、この銘柄の情報を集めてきて」

集めてきたフリをするだけのことが、よくあります。

いまのAIには検索機能がついているものもありますが、それは検索結果の要約であって、そのサイトの中身を1ページずつ読み込んでいるわけではありません。

しかも、そもそも大半のサイトは、AIが自動でデータを抜き出すことを規約で禁じています。Yahoo!ファイナンスもそのひとつです。技術的にできるかどうか以前に、やってはいけないことなんです。

だから、それらしい数字が返ってきたときこそ、疑ってください。どこから持ってきたのか、聞いてみてください。

だから、こうなります

1
同じことを聞いても、答えが変わります
同じ質問を2回してみると、違う答えが返ってきます。故障ではありません。そういう作りだからです。
2
渡していない資料も、読んだつもりで話します
手元にない情報でも、それらしい答えを組み立ててしまいます。しかも、「分かりません」とは言ってくれないことが多いんです。
3
新しい出来事に弱いです
昨日の開示や、今朝のニュースは、まだAIの中に入っていないことがあります。

「できること」と「できないこと」を分けましょう

できないこと
  • 未来を当てる
  • 上がる銘柄を探す
  • 最新の情報を正確に持ってくる
できること
  • 渡した資料を整理する
  • 要点をまとめる
  • 比べる
  • 表にする
  • 見落としを拾う

AIは、予言者ではありません。とても優秀な、下読みの係です

ここから後半

では、AIの正しい使い方とは何でしょう

ここからが、今日の本題です。

投資でAIに任せてよいのは、たった3つです。

情報を集める
分析する
整理する
「なんだ、それだけか」
「知りたい株を教えてもらえないじゃないか」
「それじゃ、あんまり役に立たないな」

……そう思われませんでしたか。

違うんです。これこそが、AIの正しい使い道なんですよ。

思い出してください。「はじめに」でお話ししたことです。

プロやセミプロが大きな失敗をしにくいのは、腕でも勘でもなく、見ている材料の量と深さが違うからでした。

その材料を集めて、分析して、整理する。まさにこの3つが、判断の土台をつくる作業なんです。

AIに「どの株を買えばいい?」と聞くのは、いちばん大事な判断を、他人に丸投げしているのと同じです。判断は自分がする。材料集めを任せる。これが正しい分担です。

AIごとの、得意と不得意

投資の情報を集めるときは、少し知っておいていただくと役に立つ違いがあります。

AI
得意なこと
投資で使うときの注意
ChatGPT
文章の整理、手順づくり、渡した資料の読み込み
検索を使わせないと、古い知識で答えることがあります
Gemini
検索との組み合わせ、長い資料の読み込み
検索結果に引きずられて、話題の銘柄に寄りがちです
Claude
長い資料を丁寧に読む、指示を守る
検索は他に比べて控えめです
Grok
Xの投稿を扱えること
Xの情報は玉石混交です。裏づけが必須です
Copilot
Officeとの連携、社内文書の扱い
投資情報を集める用途では、あまり出番がありません
この表は2026年8月時点の傾向です。各社とも更新が速いので、半年もすると変わります。目安としてご覧ください。

そして、いちばん大事なことを申し上げます。

どれを選ぶかより、どう頼むかのほうが、はるかに大事です。どれか1つを使いこなせば十分ですよ。

今日の学び

AIに「どの株が上がりますか」と聞くのは、やめましょう。
そのかわり、「この資料を、こう整理して」と頼みましょう。
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Tomoru(灯) 株式会社ボストーク